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■曲の情報

399番「主は導かれる」

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TUNE = HE LEADETH ME
初行 = He leadeth me, oh blessed thought
分類 = 信仰の歩み・歩みと導き
主題 = 服従 導き 
聖句 = 出エジプト記13章3節, 出エジプト記33章14-16節, 詩篇23篇, ヨハネの福音書10章11節
採用歌集番号 = 『讃美歌』294番 (改訳)

作詞:Joseph H. Gilmore,1834-1918 (CH)

作曲:William B. Bradbury,1816-1868 (CH)

 ジョセフ・H・ギルモア作、1862年
 若き日、私はブラウン大学とニュートン神学大学院を卒業したばかりの若者だったが、フィラデルフィアにある第一バプテスト教会の講壇に招かれ、数聖日に渡って説教の機会が与えられた。1862年3月26日、州半ばの集会で、私は詩篇23篇の講解説教を会衆に語っていた。その箇所から、私は以前に3-4回も語った経験があったが、この時は「主が私を導かれる」ということばから先に進めなくなってしまった。これらのことばは、それまで体験したことがないほどに私を捉え、想像もしなかったほどにその意義深さとすばらしさが迫ってきたのである。
 それは南北戦争という暗黒期の最中のことであった。泥沼の内戦という事実が無意識の中に働いていたかどうかは分からないが、いずれにしても神がどのような中にあっても私たちを導いてくださること、その導きを確かに信じて前進できることを頷いて語ったのである。集会が終わった後で、ワトソン執事のお宅の居間に数人の者たちが集まり、先ほどの説教で強調されたテーマについて語り合った。その時、その場所で、人々と会話をしながら、手帳の一ページを切り取ると、鉛筆書きでこの讃美歌を書いたのである。そしてそれを妻に手渡すと、その後はそれについて考えることはなかった。ところが彼女は、ボストンにある印刷会社The Watchman and Reflectorにその詩を送り、その会社を通してその詩は活字となった。1865年になるまで、私はW・B・ブラッドベリーが曲をつけてくれたことも知ることはなかった。その年、私はロチェスターの第2バプテスト教会に次期牧師候補者としての説教奉仕に出かけた。町についてその教会に入って行き、会衆の歌う讃美集を開いてみると、そこには私自身の作った讃美歌「主は導かれる」があったのである。


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訳詞:©蔦田順子