■曲の情報
TUNE = TOPLADY
初行 = Rock of Ages, cleft for me
分類 = 救いの御業・救いの恵み
主題 = きよめ 救いの恵み
聖句 = 詩篇18篇2-3節, イザヤ書32章1-2節, ヨハネの福音書19章34節, コリント人への手紙第一10章4節
採用歌集番号 = 『讃美歌』260.2番
作詞:Augustus M. Toplady,1740-1778 (CH) |
作曲:Thomas Hastings,1784-1872 (CH) |
歌詞:アウグストゥス・M・トップレディ、1776年。
曲:トップレディ・トーマス・ヘイスティングス、1830年。
代替曲:
CUYLER、J. Hyatt Brewer (1856-1931)。
REDHEAD、Richard Redhead、1853年。
エピソード1:
この讃美歌は1983年の映画『The Big Chill』の中で、オルガンで演奏され、最高賞を含むいくつものアカデミー賞の候補に挙げられた。
エピソード2:
ヴィクトリア女王の戴冠の年、世界中の皇室の大使がお祝いのために集まった。その中にマダガスカル王国の大使がいた。その中の一人はHavaという、老齢の、肌の色の濃い、知性的な人で、自国民を代表するスピーチでよい印象を与えようと、ケープタウンを回る長い船旅を思い返しながら話した。思い出したことを全部語ってしまうと、彼は、人生の旅路を通り、疲れを覚える時間を過ごしながら心にあった歌を一曲歌ってよいかと尋ねた。聞いている人たちは異教的な歌か、民族的な歌か、それとも友好的な歌か、と思ったが、驚いたことに、彼が甘いテナーの声で歌い始めたのは、
「Rock of Ages, cleft for me, Let me hide myself in Thee!」であった。
彼は全部の節を、一節一節、抑えた優しい声で歌い通した。歌い終わるとそこには、何とも言えない深い、そしてある種気まずいような、破られてはいけないような静けさがあった。ある者は、宣教師たち信仰と熱意によって水の上に播かれた種が返って来たことを見て涙した。そして、全体は、このような場面でHovaの唇からすばらしいシオンの歌を聞こうとは期待もしていなかったので、驚きに包まれた。当時のリポーターは、「彼の名前は、彼のパフォーマンスと同様に長い、Right Hon. Lord Rainiferongalarovoだった」と言っている。
Morrison, Duncan、『The Great Hymns of the Church』、カナダ、トロント、Hart & Company、1890年、95-96ページ。