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■曲の情報

472番「手をさしのべ助け出せ」

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TUNE = RESCUE
初行 = Rescue the perishing, care for the dying
分類 = 伝道と宣教
主題 = 伝道・宣教 
聖句 = ルカの福音書14章23節, テモテへの手紙第一1章15-16節
採用歌集番号 = 『讃美歌』493番 (改訳)

作詞:Fanny Crosby,1820-1915 (CH)

作曲:William Howard Doane,1832-1915 (CH)

ファニー・クロスビー作、1869年。1870年、ニューヨークのビグロー&メインから刊行されたSongs of Devotionという讃美歌集に最初に登場し、その後、この曲は650以上の讃美歌集に掲載されている。
 クロスビー自身のことば
 ある暑い8月の晩のこと、私は一つの大きな企業で働いている男性たちの集会で説教していました。すると、誰かは分からないけれど、今晩あるお母さんの息子が救われなければならない、もし今晩でなければ永久に機会は失われてしまう、という思いが私の心に迫ってきたのです。そこで私は、聴衆に呼びかけたのです。この中に、誰かお母さんの教えから遠く迷いだしてしまっている人がいるなら、集会の後で前の講壇の所に来てください、と。すると18歳の青年が前に進み出てきて、私のことでしょうか?と言うのです。私は、母と、天国で必ず会おうね、と約束しています。でも、今の私の生き方ではそれは到底叶いません。そこで、私たちは彼のために祈りました。幸いなことに、この青年はその目に新しい光を宿して立ち上がり、高らかに叫んだのです。今、私はお母さんと天国で会うことができます。お母さんの信じる神さまを見いだしたからです、と。
 数日前のこと、ドーン氏が、滅び行くたましいの救いという主題について讃美歌を作るように示唆を送ってくれていたのですが、その晩、その会場に私は座り、この「手をさしのべ助け出せ」という歌詞を書いたのです。その夜は他のことは全く考えられませんでした。家に帰り着いた後も、尚しばらく作詞を続け、眠りにつく前には、後は曲をつけて貰うばかりに仕上がったのです。翌日、私の書いた詩はドーン氏のもとへと送られ、今のように美しく心に届く讃美歌として完成しました。
 1903年11月のこと、私はマサチューセッツ州リンという町へ行き、YMCAの大会でお話をしました。そこで私は、讃美歌「手をさしのべ」を作るきっかけとなった出来事をあるがままに語ったのです。集会が終わった後、たくさんの出席者たちが握手を求めて来ました。その中の一人は、特に深く心を動かされて、こう話しかけてきたのです。「クロスビーさん、私の驚きと感動をご想像いただけるでしょうか。私がその時の少年です。35年以上の前になります。その時私は、母の信じる神から迷い出ていました。あの晩、あの秀歌であなたと話をして平安を見いだして以来、私はクリスチャンとしての確かな歩みを心がけて参りました。この地上で再びお会いできなくても、天での再会ができると信じます」と。こう言って、彼は私の手を取ってくちびるにつけると、私が驚きから立ち直る前に立ち去って行きました。名前も知らないあの友人との出会いは、私の心に深い共感の調べとなって刻まれました。過去のぼんやりとした記憶から呼び覚ましてくれる一つの声が讃美となり、その讃美は永遠に響き続けるのです。


著作権情報
訳詞:©寺村秀嗣

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