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■曲の情報

269番「たたえよ、主の民」

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(CH)」は外部リンクです。
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TUNE = OLD 100TH
初行 = Praise God, from whom all blessings flow
分類 = 教会の営み・礼拝と諸式・頌栄
主題 = 頌栄 
聖句 = 詩篇117篇, コリント人への手紙第二13章13節
採用歌集番号 = 『讃美歌21』24番

作詞:Thomas Ken,1637-1711 (CH)

作曲:ジュネーヴ詩篇歌,16世紀

歌詞:トーマス・ケン (1674年)
多くの教会で頌栄として歌われているこの詞は、実はより長い讃美歌詞「Awake, My Soul, and with the Sun」の最後の節である。

曲:ジュネーブ詩篇歌。『Genevan Psalter』(1551年, ルイ・ブルジョア (Louis Bourgeois) による)。

エピソード:
マッケイブ牧師 (Charles Cardwell McCabe) は、その炎に聖められた唇で、この曲についてのエピソードを多くの人に語った。
この古くも偉大な頌栄は、ヴァージニア州リッチモンドのリビー監獄 (Libby Prison) に投獄された飢えて青ざめた少年達 (南北戦争の北軍兵士) によって、他のどの作品よりも、疑いなく多く歌われた。監獄では毎日毎日、仲間達が亡くなっていき、さらに死を待つ新兵が増えていった。ある夜の10時頃、静寂と暗闇を通して、重い足取りが監獄に近づいてきた。そして扉の前で止まり、監獄内の受け入れ準備が整うのを待っていた。その一団の中に、若いバプテスト派の牧師がいた。彼は憔悴しほとんど気絶寸前で、監獄の冷たい壁を見つめ、その内側の苦しみを思っていた。くたびれて疲労困憊し、座りこみ、両手に顔をうずめて泣いた。ちょうどその時、深く甘く切ないひとつの歌声が、上の窓から聞こえてきた。「すべての祝福の源である神を讃美せよ」。そして多くの勇ましい声が、次の行に加わった。「この地上の造られたものすべて、神を讃美せよ」。そして3度目となると、さらに何十もの満たされた心が、次の言葉を天に届けるために加わった。「天の御使いたちも神を讃美せよ」。そして監獄には活気が満ち、すべての監房と独房で勇士達が歌う聖なる歌によって揺り動かされるようだった。「父と子と聖霊なる神を讃美せよ」。歌は、闇に囲まれた絶望的なリッチモンドの夜に消えていったが、若者は起き上がり、幸せな気持ちで言った。「主イエスが私と共にいてくださるなら、監獄も宮殿なのだ」。
『Song Victories of “The Bliss and Sankey Hymns”』(Crafts, Wilbur Fisk. Boston, Massachusetts, D. Lothrop & Company, 1877年)


著作権情報
訳詞:©讃美歌改訂委員会(日本基督教団)