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■曲の情報

336番「川辺をあゆめば」

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TUNE = BEAUTIFUL RIVER
初行 = Shall we gather at the river
分類 = 救いの御業・よみがえりと永遠のいのち
主題 = よみがえりと永遠のいのち 
聖句 = ヨハネの黙示録22章1-2節
採用歌集番号 = 『聖歌』687番 (改訳)

作詞:Robert Lowry,1826-1899 (CH)

作曲:Robert Lowry,1826-1899 (CH)

歌詞:ロバート・ローリー、1864年。『Happy Voices』(1865年) 220番として、初めて出版された。

曲:ロバート・ローリー、1864年

この曲の一部は、アカデミー賞を受賞した映画「バウンティフルへの旅 (The Trip to Bountiful)」(1985年)の中で歌われている。またアメリカの最高裁判所判事であった、ウィリアム・O・ダグラス (William O. Douglas) の葬儀で歌われた。

エピソード1:
米国ブルックリンのハンソン・プレイス・バプテスト教会 (Hanson Place Baptist Church) で牧師をしていた1864年7月のある午後、気候はたいへん暑く、私 (作者) は疲れきった状態で、居間で横になっていた。すると私の想像力は翼を得て、未来のビジョンが驚くほど鮮やかに、私の前を通り過ぎていった。黙示録のイメージが絵画となって現れた。最も輝いていたのは、王座、天国の川、そして聖徒たちの集まりだった。私は、讃美歌の作者たちがなぜ「死の川」についてあまり語らなかったのか、そして「純粋な命の水が、水晶のように透きとおり、神と子羊の王座から流れるさま」についてほとんど語らなかったのか、疑問に思い始めた。私が黙想していると、言葉が勝手に組み上がっていった。最初はクリスチャンの問いかけで始まった。「集まりましょうか?」。そして合唱で答える。「はい、集まりましょう」。この問いと答えから、この讃美歌は自ら発展していった。メロディーは歌詞と共にやってきた。

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エピソード2:
「川辺をあゆめば」は、おそらく間違いなく、彼の歌の中で最も人気のある曲だ。このことについて、ローリー氏は語っている。「この曲は行進の動きを持ったブラスバンドの音楽であり、そのために広く普及したと思う。私自身はあまりそうは思わないが。」さらに彼は、この讃美歌が歌われることで深く心を動かされたある時のことを語ってくれた。「一度、ペンシルベニア州のハリスバーグからルイスバーグに移動した時、車両がほろ酔いの製材業者でいっぱいになった。そのうちの一人が突然「川辺をあゆめば」を歌い出すと、彼らは皆で何度も何度も歌い、荒々しく賑やかにコーラスを繰り返した。私は彼らの歌を聞くまで、この音楽についてそれほど深く考えていなかった。しかし改めて思った。この讃美歌の精神は、たとえ歌詞が軽々しく発せられても、きっとどうにかして残り、これらののんきな男達の生活の中に運び込まれて、最後には彼らを、讃美歌に表現されている希望の実現へと引き上げるに違いないと。
他にも感謝なことが、ロバート・レイクス (Robert Rakes) の百年祭の間にあった。私はロンドンにいて、何人かの世界的に有名な日曜学校の働き手の講演を聞くためにオールドベイリーでの会議に出席した。彼らはヨーロッパ、アジア、そしてアメリカから来ていた。私は一人で後ろの方の席に座っていた。様々な言語での講演がおこなわれた後、私が帰り支度を始めていると、会議の議長が「『川辺をあゆめば』の作者が出席しています」と発表し、私に前に出るように求めた。私が演壇に立つと、男性達は拍手喝采し、女性達はハンカチを振った。それは讃美歌への賛辞であった。しかし私はその体験の後、感じていた。結局のところ、私はこの世で少しばかり良いことをしたに過ぎないのだ。そして、神に呼ばれて召される時にこそ、これまでになく満足できるのだと感じていた。
『Biography of Gospel Song and Hymn Writers』(New York: Fleming H. Revell, 1914年)

代替曲:
Enfield (Bede), (Victor Bede, 『The Hymnal Companion to the Book of Common Prayer』(Charles Vincent & D. J. Wood編, 第3版, London: Sampson Low, Marston & Company, 1890年) 510番


著作権情報
訳詞:©齊藤一誠