■曲の情報
TUNE = EVENING PRAYER
初行 = Saviour, breathe an evening blessing
分類 = 神の造られた世界・朝と夕 (夕)
主題 = 朝と夕 平安
聖句 = 詩篇91篇5-11節
採用歌集番号 = 『教会讃美歌』228番
作詞:James Edmeston,1791-1867 (CH) |
作曲:George C. Stebbins,1846-1945 (CH) |
歌詞:1-4節、James・エドメストン、『Sacred Lyrics』、1820年。
5-6節、エドワード・ビッカーステス、1876年。
曲:EVENING PRAYER (Stebbins)、ジョージ・C・ステビンス、1878年。
代替曲:
SALVATOR (Goss)、John Goss、『Church Hymns with Tune』、Arthur S. Sullivan編、 (ロンドン、Society for Promoting Christian Knowledge、1874年)。
エピソード:
義和団事件(北清事変)というような、これほどまでに過酷な環境下で歌われることになった讃美歌も多くはない。これは、主を否むことをしなかったばかりに命を落とすことになった多くのクリスチャンたちと同じような運命をたどるのではないか、という大きな恐怖に包まれて過ごした一群の宣教師たちによる賛美だった。次の讃美に関する記事は、その晩、そこに居合わせた宣教師の一人であるヘレン・ノックス・ストレインによってまとめられた。
「女子宣教協会」は、上海の郊外で著しい成果を上げていた。この時までは何の憎悪もなかったが、深刻な脅しや、思わしくない噂がはびこっており、40人の小さい兵士たちが私たちを守っていたとはいえ、私たちはあえて夜に出かけようとは思わない状況だった。私たち宣教師には当時、2か所の拠点があり、祈りや打ち合わせのためによく集まっていた。ここに至って噂は恐ろしいものになり、私たちの家を焼き打ちにしようという危険が迫ったその夜、忘れられない集会を持つことになった。家からも、友人からも離れ、祖国から遠く離れた地で死に直面し、苦難に満ちた思いで私たちは讃美で心を引き上げていた……。
嵐の中で一人ひとりの魂は、力を新しくされ、鷲のように翼を駆って、主の御前の秘密の場所を見つけた。
私たちの救い主の息吹は、その営みの中で、私たちに夕べの恵みを吹き入れ、そのよき香りは、今日まで残っている。この讃美歌の最終節、「いのちの日かげの暮れゆくときも」は省かれた。あまりにもありそうなことだったから。私たちはただ、安全に守られることを願い、そして、感謝すべきことには、その通りになったのだ。
Ira David Sankey、『My Life and the Story of the Gospel Hymns』、ニューヨーク、Harper & Brothers、1906年、139-141ページ。