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■曲の情報

299番「小羊なる主の招きにこたえて」

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TUNE = WOODWORTH
初行 = Just as I am, without one plea
分類 = 救いの御業・神の招き
主題 = 選び 信頼・ゆだねる 救いへの招き 
聖句 = ヨハネの福音書6章37節, コリント人への手紙第一1章26-30節
採用歌集番号 = 『讃美歌』271.2番 (改訳)

作詞:Charlotte Elliott,1789-1871 (CH)

作曲:William B. Bradbury,1816-1868 (CH)

 シャーロット・エリオット、1835年。この詩は、エリオットが1836年に編集者となったThe Christian Remembrancer,という雑誌に初めて掲載された。最後の節は、エリオットのHours of Sorrow Cheered and Comforted(1836)から取られている。
シャーロット・エリオットは、友人たちとロンドンのウェストエンドを訪れていた。そこで有名な伝道者であるセザール・マラン師と出会った。夕食の席で、マラン師は彼女に「あなたがクリスチャンだったら幸いですね」と語りかけた。彼女はそのことばに抵抗を覚え、「そのことについて議論するつもりはありません」と答えた。牧師は「気に障ったら申し訳ありません」と詫びながらも、「いつの日かこの若いレディーがキリストのために働く人になれますように」と、祈りの中でいつものように主に語りかけていた。3週間後、共通する友人宅でシャーロットと牧師は再会する。その時、エリオットは牧師に、「先生が話しかけてくださって以来、私は救い主にお会いしたいと思って来ました。どうしたらキリスト様の下に行けるのか教えてください」と頼んだのである。するとマラン師は「そのままで主のもとに行けばいいのです」と答え、それに従った彼女は救われ喜びに入れられた。
その後、間もなく、シャーロットはこの讃美歌を書いた。(サンキー、p.186)
 牧師となったシャーロットの弟は言ったという。「長く伝道奉仕をする中で、小さな働きの結実として幾ばくかの人々が救われるのを目の当たりにすることを許されたが、私の姉が作ったただ一曲の讃美歌によってもたらされたみわざの方がはるかに大きいと実感している」と。
 大衆伝道者ビリー・グラハムのことばによると、1934年にノースカロライナ州シャーロットの町で開かれた伝道集会で救われたが、それはこの「小羊なる主の招きにこたえて」の賛美を聞いた後で、モルデカイ・ハムという人物に導かれてのことであったという。このことが、20世紀後半にビリー・グラハム・クルセードに於いて集会最後の招きの賛美に用いられるきっかけとなった。また、グラハム師は、1997年に出版した自身の伝記の本に、この讃美歌の題をそのまま用いている。


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訳詞:©蔦田順子