■曲の情報
TUNE = WARRINGTON
初行 = Jesus shall reign where'er the sun
分類 = 神の国
主題 = 神の国 祝福 統治、キリストの 平和、神の
聖句 = 詩篇72篇, ヨハネの黙示録8章4節
採用歌集番号 = 『聖公会聖歌集』399番 (改訳)
作詞:Isaac Watts,1674-1748 (CH) |
作曲:Ralph Harrison,1748-1810 (CH) |
下になった聖書箇所は、詩篇72篇8節「海から海に至るまで、川から地の果てに至るまで、王が統べ治めますように」。
スティーブンソンのことば
「この讃美歌が非常によく知られるようになった一つのきっかけは、未開だった南インド諸島において、異教社会様式からキリスト教精神に基づく政府へと体制が切り替えられ、新しい秩序がもたらされたことの記念として、ジョージ国王がこの賛美を用いたことによる。1862年の聖霊降臨日、トンガやフィジー、サモアなどから呼び集められた幾千もの原住民たちが、枝の生い茂るバニヤン樹の下に座り、神聖な礼拝を献げたが、その会衆の最も中心に座っていたのはジョージ王その人であった。王の周囲には、長年の戦闘を共に戦い、その危険と幸運を分かち合った各部族の首長たちや戦士たちが座を占めていた。彼らの目はかすみがちで、長い年月の戦いから来る重荷でうなだれがちであった。しかし、その日ばかりは、老いも若きも共に集って喜び合い、多くの人々の顔は、キリスト者としての喜びと愛と希望の輝きに溢れていた。このアイザック・ワッツ博士の讃美歌が全会衆によって大合唱され、荘厳な礼拝が始まったときの心の奥底まで震えるような感動を表現することはとてもできそうもない。
この土台となる詩篇のみことばの完全な意味を理解できる者はだれだろうか。暗黒の異教習俗や食人という残虐な習慣から解放され、その日に人々はキリスト教的な慣習と秩序、クリスチャンの王の統治下に入れられ、そして彼らの心を統べ治めたもうキリストご自身と共に歩む世界へ導かれたのである。それは、実に、この地上にキリストの御国がもたらされた時でもあった。」